アートディレクターとデザイナーの違い

こんにちは!マイロプスのデザイナーのishidoです。
私事ですが、今年の夏より宣伝会議が主宰するアートディレクター養成講座に通い始めました。

そのことがきっかけで、アートディレクターとは何?
と聞かれることが増えたので、今回はアートディレクターとデザイナーの違いについて
考えてみようと思います。

【目次】

  • アートディレクターとは
  • アートディレクターとデザイナー の違い
  • アートディレクターに必要とされる能力
  • まとめ

アートディレクターとは

アート(芸術・美術)をディレクション(指示)する人と訳することができます。

ただ、ここで指すアートとは単に"芸術"ではなく、存在する企業や商品の魅せ方を演出し、
視覚的に狙った効果を出していく事だと解釈しています。
ウェブサイト等を制作するときは必ず、チームのメンバーと連携をしていくことになります。
そこで視覚的な表現を指揮していくことがアートディレクターの役割ともいえます。

アートディレクターとデザイナー の違い 

では早速、私が思うアートディレクターとデザイナーの違いについて書いてみようと思います。

アートディレクターとデザイナーは立ち位置が違います。

これはレストランで例えられることも多いのですが、
アートディレクターはレシピ(コンセプト)を作り、"料理長"として多方面(カメラマン、エンジニア、デザイナー等)に指示を送り展開していきます。
そして、デザイナーは実際に手を動かして調理をするシェフだと表現されることが多いです。
つまり、アートディレクターがプロジェクトの方向性を決定し、実際に手を動かして形にしていくのはデザイナーとなります。

アートディレクターに必要とされる能力

●ビジネスへの理解

プロジェクトには必ず目的があります。
その目的を果たすためには、どんなコンセプトにして、どんなビジョンを掲げればいいのか。
クライアントのビジネスを理解して情報を整理するのもアートディレクターの役割です。

●デザインへの理解

既出の通り、アートディレクターは料理長。いわば監督です。
デザイナーに指示をするときもすでに"イメージ"ができている必要があり、
デザインをジャッジするにはフォントや色彩について理解をする必要があります。

●言語能力

スムーズに進行をしていくにあたり、チームメンバーが共通認識を持つことが必要になるため
言語化する能力が求められます。
また、各メンバーと状況をやりとりするためにもエンジニアリングやカメラなど、
ある程度、自分の持ち場以外の幅広い知識も必要となります。

●管理能力

アートディレクターは納期へ向けて同時進行のタスクを管理しながらクライアントの合意をとり
スケジュールを調整するなど、管理能力が求められます。

●アートディレクターとクリエイティブディレクイターの違い

少し蛇足になりますが、アートディレクターとクリエイティブディレクターの
肩書きの違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
アートディレクターは主に視覚的表現をジャッジする役割です。ですので、グラフィックデザイナーを経た人がアートディレクターに移行するパターンが多いようです。
クリエイティブディレクターはさらにプロジェクト全体のジャッジを担う役割で
コピーライターを経て役職につくパターンが多いようです。
ちなみに組織やプロジェクトによっては上記の役割はデザイナーやディレクターが担当することも多々あります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
私がここで最近で理解した知識ですので、違った意見もあると思いますが参考になれば幸いです。
この業界は肩書き自体が多く、アートディレクターという言葉も聞きなれない人が多いと思います。

改めて、アートディレクターとデザイナーの違いをまとめると

  • プロジェクトの方向性を決めて視覚的表現をジャッジをする役割がアートディレクター
  • 実際に手を動かして形にする役割がデザイナー

かと思います。

ただ、両方の役割を担う立場になるケースも多々起こりうるのでどちらの能力も磨いていく努力は必要だと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ishido

デザイナー

紙媒体出身のデザイナー。
山羊座のB型。
不変のマイブームは愛猫モフモフ
https://twitter.com/ishido97119085

関連記事

お仕事のご相談、採用についてなど、お気軽にお問い合わせください。