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【書評】「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義

こんにちは!マイロプスのishidoです。
今回は「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義を読んでみましたのでレビューをしてみたいと思います!
ブランディングを題材にしている本ですが、デザイナーだけでなくブランディングに興味を持つ全ての人に読んでいただきたい内容となっております。

【「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義】
Amazon.co.jp:
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M4OHC5N/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_ioLtEb72FJVTW

【著者の経歴】
1972年 東京生まれ。茅ヶ崎育ち。
1996年 多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。
1998年 good design company 設立。
ゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、 パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がける。
主な仕事に、NTTドコモ「iD」、相鉄「ブランドアッププロジェクト」、 熊本県キャラクター「くまモン」、「中川政七商店」、JR東日本「JRE POINT」 「久原本家」、「Oisix」、イオンリテール「KIDS REPUBLIC」「HOME COORDY」、 ニトムズ「STÁLOGY」、VERY×ブリヂストンコラボ自転車「HYDEE.B」「HYDEE.Ⅱ」、 興和「FLANDERS LINEN PREMIUM」「TENERITA」、「黒木本店」、 「農林水産省」CI、「東京ミッドタウン」、台湾セブンイレブン「7-SELECT」ほか。
自ら企画運営するブランド『THE』ではクリエイティブディレクションを担当。

著者はくまもんの生みの親である水野学さんで、
代表的なところでは東京ミッドタウンや中川政七商店、相鉄のブランディングに携わっておられます!


●本書を手にとってみた理由

こちらの本、まずはタイトルがとても魅力的ですよね!
誰しもできれば「売る」のではなく、「売れる」 へシフトしたいのではないかと思います。

また、「ブランディングデザイン講義」とありますが、企業ブランディング=経営課題として
未来の経営者に向けた本になっております。
私はデザイナーなのですが、デザインの現場で長く活躍されていている著者の考え方が知りたくて今回手にとってみました。

では早速、特に印象に残った箇所を取り上げながらレビューをしていきます!


商品が"選ばれづらい"時代

「売る」のではなく、「売れる」

タイトルにもなっている、この言葉の理由のひとつに現代は商品が"選ばれづらい"時代であるからと語られています。
歴史を紐解いてみると、高度成長期には三種の神器などの必需品といわれる物がどんどん売れていきました。
しかし、一通り物が行き渡ると、類似の製品も多く登場します。
そこから、差別化という概念が必要になったということですね。

今の時代にはブランドの価値を上げて他社と差別化をすることが、売れる仕組みに繋がるのだと、私は解釈をしました。


ブランディングはらしさ、を引き出すこと

ブランドの価値を上げて他社と差別化をする事が大事なのだということは分かりました。
では、ブランディングとは具体的にどのような事を指すのでしょうか?

本書では著者は、

ブランドとは"らしさ"である。

という表現をしていました。
今の世の中、様々な企業や団体がありますよね。それぞれに、必ず個性・魅力となる特徴があります。
それぞれの"らしさ"をデザインを通して引き出し、伝えていく役割が"ブランディング"なのだと本書を読んで感じました。


説明できないデザインはない

ブランドとは"らしさ"である。
その"らしさ"を表現するために、デザインは必要なツールとなりますが、
実際にブランディングをすることになった際に、デザイナーに頼むことが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

説明できないデザインはない。

そこで、著者は上記のように述べています。
どういうことかというと、どのような意図でこの色にしたのかなどを デザイナーは説明できなくてはならないのです。

ですので、デザインを発注する側の人も臆しないでどんどん質問を投げかけるなどして 指示したイメージに違いがあれば指摘を入れていくべきなんですね。

そして、コミュニケーションを通して理想のブランディングの形へ近づいて行くのだと思います。
私も言語化が出来るように頑張っていきたいと思います!


センスってなんだろう

"センス"という言葉に馴染みのない方の中には、なんだか高尚で近寄りがたいという印象を抱く人もいるかもしれません。
本書の中では、著者はセンスをこのように解釈しています。

センスとは、集積した知識をもとに最適化する能力である。

これはなるほど!と思いました。

スタイリストであれば、沢山の服をすでに知っていてその中からその人に一番合った服をチョイス(最適化)することが出来るということですね。

また、センスを身に付けたいことに関する情報に沢山触れ、法則性を見いだすことでセンスを向上できるとも語っていました。
(このお話もとても参考になりましたので詳しくはぜひ、本書を読んでみてください!)
センスという言葉に苦手意識がある方も違った見方ができるかもしれません。

"センス"のお話については、こちらの著書に詳しく述べられています。
センスは知識からはじまる
こちらも併せて読んでみるとより理解が深まると思います。
デザイナーとして、知識をどんどん取り入れて行こう!と改めて思いました。


本全体を通して

拙い文章で感想を述べさせていただきましたが、
冒頭でも触れたように、こちらの本はブランディングに興味がある全ての人に役に立つ本だと思いました。

特にデザイナー以外の方はデザインを発注する上でのヒントが詰まっているかと思います!

また、文体が柔らかくスイスイと読めてしまいました。
さすが、"伝える"事を生業にしている方が書いた本だと思います。

現在も活躍されている著者の頭の中が覗ける貴重な一冊となっておりますので ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。

参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

デザイナー

ishido

紙媒体出身のデザイナー。
山羊座のB型。
不変のマイブームは愛猫モフモフ
https://twitter.com/ishido97119085

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