仕事が面白くないあなたへ
皆さん、こんにちは。
今回は、仕事が面白くないと思っている方向けに私が写真を通して学んだ仕事が面白いと思えるような「動機の見つけ方」についてお話します。
写真との出会い
仕事に限らずあらゆることは面白くないことから始まります。
昔、一眼レフカメラを買って、写真にハマろうとした時期がありました。でも、最初の頃は全然面白くありませんでした。何を撮ったらいいのかわからないし、どこに行けばいいのかわからない。結局、外出すること自体が億劫になってそのカメラは手放しました。

これは、当時2008年頃に使い捨てカメラ以外のカメラで私が初めて撮った写真です。何を撮ったらいいのかわからず、とりあえず目の前のものを撮っていました。
何が面白くて撮っていたのかわかりませんが、機材を触りたいという欲求だけはあったのだと思います。
学生時代スケートボードに一生懸命でしたから、ビデオカメラで友人と撮りあいをしていましたがその延長で写真にも興味が湧き。といった具合です。いにしえの中学生時代には遠足のバス内レクリエーションで、友人と撮った自作のビデオドラマを試写会するとか。そんなことをやっていました。だから機材に触れるというのはある意味新しいおもちゃを手にしたような感覚があり、いまだに自分に根強く意識として存在しているのだと思います。
写真を通して学んだこと
今度は以前とはちょっと違うアプローチですが、最近になって、またカメラを手に取るようになりました。スマホで高精細な写真も撮れるようになったのにやっぱりカメラがほしかった。誰も彼も当たり前のように、とある事象に向かってスマホのカメラを向けるようなことがしたくなかった。誰も見てないことにカメラを向けたかったのです。でも何にカメラを向けたらいいのかわからなくて、
たどり着いた答えが
「とりあえず、何でもいいから撮ってみる」
でした。
以前は、「良い写真」を撮ろうと意気込んで、場所や構図や光など、色々考えすぎていました。でも、そうすると、全然シャッターが切れない。で、結局撮れないまま終わる。
というかどこに撮りに出かけようかと悩んでいるうちにいつの間にか日が暮れていたことも何日も続きました。
ここで気づいたのは写真を撮るために出かけるという行為はかなりハードルが高いということです。例えるなら何に使うかわからないけど取り敢えず何か資格はとっておくか。さぁて何の資格を取ろうかな?といった感じです。
順番としては、
- 何をしようかな?(目的)
- どこに行こうかな?(手段)
と決めるとスムーズなのに、
どこに行こうかな?と手段から考えるので選択肢が多すぎて何も決まらないのです。
そこで試したことは本屋もしくはPinterest等で気に入った写真や本を見繕って、それを真似してみるということです。(目的を決める)
当てずっぽうに試すのではなく、この写真いいなと素人ながらに思うことが大事でそれを真似することに意味があり目的を決めることになります。そうして真似してるうちに不思議なことに、だんだん写真の面白さがわかってきます。
そんな中に真似したいと思って撮ってない写真も撮っているはずです。
私が言いたい本質はそこにあります。
目指していたものではないけど、ある過程で撮っていた写真達が最初はテーマや構図、シチュエーションも何もかもバラバラだけど、ある程度数が集まってくると、なんとなく共通点が見えてきます。
例えば、「空の写真が多いな」とか、「建物の写真が多いな」とか。で、それに気づいたら、今度はその共通点に沿って出かけて行って写真を撮ってみる。すると何にも考えずに適当に出かけた日より撮れ高がいいです。これをどうやって撮ろうかと考えるまえに何も考えずにシャッターが切れる。こういった経験がまた出かけようという動機となり、また撮ろうという動機に繋がります。
仕事への応用
「とりあえず、何でもいいから撮ってみる」=「とりあえず行動してみる」と言い換えられると思いますが、そのうえで「数を集めて線を繋いでみる」
この考え方は仕事にも役立つと思っています。
新しい仕事に取り組むとき、最初の頃は、何をしたらいいのかわからないし、どこから手をつければいいのかわからない。そんなことってよくありますよね?
そんな時こそ、「とりあえず、何でもいいから自発的にやってみる」ことが重要です。やらされではなく興味や疑いをもってやることが大切です。
例えば、新しいプロジェクトが始まったら、関連資料を読み漁ってみてわからないことは詳しい人に聞いてみるなど。当たり前のように聞こえますがそれが大事なのです。
ネット情報やGPTに聞くことはここでは重要ではありません。
行動こそが動機の源泉であり、行動していくうちに、理解も深まりだんだん全体像が見えてきて、自分のやるべきことが明確になってくるはずです。
初めから俺はこういう仕事がしたい。私はこうなりたいと思って決めつけているうちは案外上手くいかないことのほうが多いものです。(もちろん理想を持つことは大切ですが)
ですが、理想が高すぎると今の自分と比較して落ち込みます。
人と自分を比較してもレベルの差に落ち込みます。
だから、主語が自分ではなくて別の何かであり、その対象さえ良くなればいい。だから行動するのだと気がつくべきです。現実の自分との乖離がなければ落ち込むことにはならないのです。そのために、「とりあえず行動してみる」ことから、すべてが始まるのかなと思います。
まとめ
今回は、私が写真を通して学んだ「動機を見つけるためにとりあえず行動する」ことの重要性、「積み重ねて共通点を見出す」ことの意義についてお話しました。少しでも仕事が面白くないと思っている人の参考になれば嬉しいです。
追記
私は大学時代に経済の先生から「仕事は得てして面白くない、人がやりたくないことをやるから金がもらえる。面白いことは金払って趣味にしろ」と教わりました。
一方で私が社会に出て以来学んだことは物事の面白がり方です。違いはあれどどうやって自分を鼓舞する工夫ができるのかに尽きるのかなと思います。
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