どうやってなんのために作るのか?
Web制作に携わるようになって初めの頃、相談をもらったらなんのために作るの?どうやって作るの?ということを教育してもらったことがありますので思い出しながら書いていきたいと思います。
なんのために作るのか?
業務を依頼されたら、「なんのために」作るのか、要望を整理し理解します。
クライアント、メンバーなどと目的を共有するには子どもでも理解できるようなわかりやすい指標を用いると共有しやすい、と教わりました。理解は覚えることとは意味が違うとも。
なんのために作るのかは、誰に対して何を感じてもらうために作るのかと言い換えてもいいと思います。
昔スケートボードの販売をしていた頃、かなり単価の安いプロテクターの商品があったのですが、安く手に入る割に1、2回の使用ですぐ破損して使い物にならないといったクレームが入ったことがありました。プロテクターといえば身体を保護する物。
その時私は製品の特性を理解して製品の注意点をアドバイスをしてあげるべきだったと思います。1つ例えれば安い製品は壊れやすいので多めに購入しておくことを勧める。もしくは高価格帯の頑丈な製品を勧める。購入者はプロテクターが欲しくて購入している訳ではなく、スケートボードの練習をするのにプロテクターを購入しているので練習時間を減らさない為に来店の手間をなくす工夫・想像力が必要だったと思います。
この経験はユーザビリティ評価にも繋がるところで、ある人がある状況であるタスクをこなすのに、不満なく、完遂できるか、のような経験ができ自分も「なんのために作るのか」は意識しているところです。
どうやって作るのか?
他人へ共有するときには、できるだけ図を使ったり言葉を簡単にすることに気をつけています。人に伝えることができればそれは理解していると言って差し支えは無いのかと思います。
Web制作は業務はオーダーメイドが多いですが、相談(インプット)から公開(アウトプット)までの始点と終点はどのような相談でも同じです。
図にするとこのような感じです。
相談から公開までのおおまかな工程です。
上図で大切なことは、真の目的を理解していない状態で設計と制作を進めてはいけないということです。とはいえ、クライアントからの要望は日々変化し、整理したり、理解することは容易ではありません。
理解をする過程でまず、覚えるという作業があります。覚える方法の一つとして、メモを取るという方法があると思います。しかし、私はメモをあとで見返さない癖があるのと見返す時間も無かった経験があります。意味の無いことまでメモして、そして見返さない。
そうしていないと覚えていられてなかったというか、覚えることがとにかくできませんでした。
どうせ見返せないメモならとるのをやめてできる限り覚えようと癖つけるようにしました。
覚えることができないのは「人に興味がなかったから」というのは以前書いた話ですが、
記憶から理解へ変えていくには相手の話を自分が普段しゃべっている様に砕けた表現に変えながら聞いて、頭で復唱するとよく理解できます。
「相手に興味を持って接する」、「理解することが難しい事柄は、自分のわかる言葉で説明できるようになるまで、突き詰める」この二つを大切にすることで、複雑かつ情報量が多い事柄を理解するのを容易にすることができます。
このように思い出しながら書いているとWeb制作に限った話ではないのかなと思っています。ただ、毎回毎回本記事のように物事が進むわけではないので状況に合わせて行動することも大事なことだと思います。
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