社内ブログを続けてよかったこと

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こんにちは、折坂です。
2018年8月14日にスタートしたマイロプスの社内ブログ(以下、ブログ)。スタート当初は「公式ウェブサイトに少しでもコンテンツを入れて賑やかにして、あわよくば、ここから問い合わせが来て、新しい仕事に繋がれば」と淡い期待をもって始めたものでした。

今回は、ブログを書くことでどんなメリットがあり、その継続のためにマイロプスではどんな試行錯誤があったのかを振り返っていきます。

考えること、言語化すること

まず、ブログを執筆することのメリットはこれに尽きると思います。

これのどこがメリットなのかと訊かれると、執筆経験のある人にしか分からないかも知れませんが
自分の考えていることって、想像以上に言葉や文章にすると陳腐でかつ、新しさがなかったりします。
一晩おいて見返すとつまらない文章で、恥ずかしくなってきます。

しかし、それを乗り越えるために、考えて、考えて、考え抜き、形にすることが
重要な思考のトレーニングになります。
思考を続ける、そしてそれを表現する言葉を探し続ける、この積み重ねが提案書やプレゼンにも差がでてくると思っています。

そして、書き始めると格好つけたいが故に本を読むようになります。
元々、そこまで読書は好きではないですが、
自分の考えにさらに新しい視点をもたらす本などは積極的に読むようになりました。

もちろん考え方や情報だけではなく、文章の言い回しも非常に参考になります。
プロの作家さんは本当にすごいですね。

採用時のカルチャーフィット

次に、ブログを継続することのメリットは、採用時のカルチャーフィットに尽きると言えます。

ブログだけではないでしょうが、会社からの情報発信はその会社の個性を表しています。採用において、応募者がここまでマイロプスのブログを見ているとは想像もしていませんでしたが、

やはり自分が行くかも知れない会社はどんなところなのか?技術レベルやデザインへの考え方なども気になりますよね。

ブログを見てもらうことで、自分の求める環境なのか確認できることは、求職者にとって大きな意味があり、会社側にとってもミスマッチを防ぐことで時間の節約に繋がります。

ブログ継続のための試行錯誤

ただ、そのようなメリットがあると分かっていっても、日々の業務もある中で継続的にブログを執筆することは想像以上に難しいものです。

一体どうやったら社員のみんなが書いてくれるのか、試行錯誤の数年間でした。マイロプスでは、ブログを継続するために様々な方法にチャレンジしました。

過去に行ったブログ執筆施策の一部

  • 毎週金曜日に、ブログのテーマと執筆担当を決めて進める
    ...忙しいという理由のもと、全員に進捗があることは皆無

  • 年間で一番本数を書いた人に賞品を出す
    ...賞品を出すこと自体は悪くなかったが5本も書かずに1位が取れてハードルが低い

  • 週替わりで当番にする
    ...忙しいという理由の(略)

各自の執筆状況を管理する「ブログタイトルリスト」を作成していましたが、
毎週、進捗がないそのリストをみんなで眺めるのは苦痛でした。

しかし最近、やっとみんなが執筆する方策が見つかったので簡単に紹介します。

それは、「全員で時間を決めて同時に執筆を行う」という方法です。
今は月に一度、90分一本勝負で全員同時スタートで執筆を行います。
業務の隙間時間で執筆をするのではなく、短距離ダッシュのように集中して前に進む。
日頃はテーマを考えるだけ!!

この方法に変えてからは、今まで数ヶ月に1本ペースだったのが、1週間に1本のペースで記事を出せるようになりました。どうやら今のマイロプスには最も合っているようです。

まとめ

ブログが採用時のミスマッチを防ぐのに役に立つとは、開始当初は完全に想定外でした。
そして今でも、ブログがきっかけで大きな仕事に繋がったなどという奇跡は起きていません。

しかし、この活動があったからこそ、いくつかの講演に繋がったり、採用に繋がったりしました。GAも親身に見るようになりました。

まだまだ発展途上の会社とブログなので、今後も何が起きるか分かりません。
ただ言えることは、続ければ何かが起きるということです。
きっとこれは何事にも言えるのではないでしょうか?

Orisaka

代表取締役 CEO

武蔵野美術大学 造形構想研究科 修士課程 造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース修了
中央大学理工学部卒業、STRAMD第7期生
製版DTP、映像制作、プログラマー、ウェブ制作 などを経て、2006年 ギャラリーバーノイエ創業、2008年 株式会社マイロプス代表取締役 就任。
趣味はバスケットボールと釣り。千葉県出身。
Twitter @orisakatoshihik

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