新人デザイナーに勧めたい 心構え作りに最適な本3選
みなさんこんにちは。デザイナーのishidoです。
夏の日差しも落ち着きだいぶ涼しくなってきた頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
春から新しく入社したデザイナーの皆さんも絶賛格闘中の頃かと思います。
どの職種もそうですが、デザイナーとしてやっていくにあたり理想と現実のギャップにぶつかったりメンタル的に辛くなることもあるかと思います。
そんな時だからこそ、本を通して憧れているディレクターやデザイナーの考え方に触れてみるのはいかがでしょうか。
私自身、デザイナーという肩書きで10年以上はやらせてもらっているなかで、もっと早めに知っておきたかった!と感じるデザイナーの心構え作りに最適な本を今回は紹介していきたいと思います!
目次
- アイデアの接着剤
- DRAFT宮田識 仕事の流儀
- SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)
アイディアの接着剤
まず1冊目は水野学さん著の「アイデアの接着剤」をご紹介します。
私がまだデザイナーとしての経験が浅い頃にボロボロになるまで読んでいた本です。
●より良い提案を出すための心構え
まずは著書を通してより良い提案を出すための心構えから共有していきたいと思います。
デザイナーになりたての頃、良い提案が全然だせないと苦しくなる人も多いのではないでしょうか。
そんな時、著書ではまずは目的地を知ることが大事だと述べています。
新しいことを発案しよう、そう思い立ったとき思い浮かべる相手はだれですか?
水野さんはこう問いかけます。 そもそも提案は、必ず誰かに向けたものになりますよね。
ついつい、上司へ通すことが目的になっていないでしょうか。
詳しくは著書を読んでいただきたいのですが、私の解釈では
- まず誰のためのプロジェクトなのか?
- そしてこのプロジェクトの向かう先(コンセプト)はどこなのか?
というところを整理することでより良いヒントが生まれてきそうだと感じました。
また、新人時代は一人で悩んでしまいがちだと思いますが、そういうときこそ上司に相談して自分の立ち位置を知り、どこに向かっているのかを再認識することが大事なのだと思います。
●出した案をより磨くために
10案より100案、100案より1000案を目指す
著書にはこんな章がありますが、この見出しのように提案は多ければ多いほど質が高まります。
なぜ提案は多ければ多いほど良いのか。
それは仮説をたくさん出すことで、より磨かれた案を導き出すためです。
これはギョッとする数ですが 水野学さんの制作事務所では一案件につき、100から300案はだすようにしているとのことです。
当時の事務所には5名いたとのことで一人10案だせば50案。人海戦術です。
あの有名な水野さんも数をたくさん案を出すことでクオリティを上げているのです。
私自身、より良い提案をするために数をたくさん出す心構えができたエピソードです。
アイデアの接着剤
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DRAFT宮田識 仕事の流儀
続いては有名アートディレクターを多数輩出している制作会社DRAFT代表の宮田識さん著の「仕事の流儀」からデザイナーとして自信をもつための、心構えになりそうなお話をご紹介します。
例えば、日々の業務に追われてしまうと"私どうしてこの仕事をしているんだっけ?"と思ってしまう場面もあるのではないでしょうか。
●そもそも何がしたくてこの仕事を選んだのか?
では、そもそもなんでデザイナーになりたいと思ったのか。
著書はデザインは"空気をつくる"ことと述べています。
読み進めてみると、ここでの空気とは人との関係だったり環境だったりというところを指しているようです。
色や形を作ることだけがデザイナーの仕事だと思われがちですが、そもそもどんな空気を自分は作りたいのか考えてみたことはあるでしょうか。
私自身は、会社やサービスの魅力を引き出しながら本来の姿を正確に伝えたいという思いがありますが、元をたどればそれも良い空気作りがしたいということなのかもしれません。
表現と同じくらい空気作りが大事と著書では触れられていますが、確かにどんな空気を作りたいかが表現に繋がっていきますよね。
一度、デザイナーとして自分自身がどんな空気を作りたかったのか?社会がどうなっていくことを望んでいるのか?について立ち戻って考えてみると新しい発見があるかもしれません。
●才能がない人なんていない
才能がない人なんていない。特にデザインをやってみたいと思う人は何かしらを持っているんですよ。(中略)
これは著書に出てくる私が勇気づけられてきた言葉なのですが確かにそう思います。
なかなか芽が出なくてもその分野に興味を持ったということ自体がひとつの才能であり、自分を信じてあきらめずに進んでいけば何かつかめるのかもしれません。
言葉でいうほど簡単ではないですが、目標に向かってコツコツ前進していくことが最短の近道ではないでしょうか。
かなり省略してご紹介をさせていただきましたが、著書にはデザイナーとしての自分を見つめ直す言葉が沢山詰まっていますので興味があればぜひ読んでいただきたいです。
DRAFT宮田識 仕事の流儀
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SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)
最後に「SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)」という本を紹介します。
著者は古平正義さん、平林奈緒美さん、水野学さん、山田英二さんというデザイン業界の第一線で活躍する方々です。
●同期に負けないための心構え
表紙には「これを読まないと、同期に追い越される。」というキャッチコピーがあるように良い意味で刺激的な言葉が散りばめられている格言集のような構成になっています。
右→左→右→左
右脳でつくったら、必ず左脳で答えあわせしましょう。
感覚で生み出しものは理論で再確認。(中略)
離れて見ると同時に、うんと近寄って見る。
いいものは、どうやって見てもいいはず。
イントゥ・ザ・グルーヴ
「かっこいいだけじゃだめ」というのは言い訳だ。
説明のつくデザインの方が楽だから...。
ほんとにかっこいいものはそんなにないし、簡単にはできない
このように、本をめくるとデザイナーとしてヒントになる言葉にたくさん出会えます。
また、言葉とセットで美しいビジュアルも随所に盛り込まれており、眺めているだけでとても楽しいです。
デザイナーの同期がいない環境に身を置いている人も多いかと思いますが、この本を傍においてモチベーション管理してみてはいかがでしょうか。
SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)
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最後に
以上、私が新人デザイナーに勧めたい 心構え作りに最適な本3選でした。
実はこのブログは私の後輩を思い浮かべながら書いた文章ですが、自分自身も良い振り返りとなりました。
本を通せば実際にはお目にかかれない憧れの業界の先輩方の考え方にも触れることができます。
先輩方の言葉に刺激を受けながら今後自分がどうなっていきたいのか考え、ぶれない指針を持つことがデザイナーとしての心構えに繋がるのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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