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PowerCMS X を使った約40,000ページのウェブサイト構築

  • UIデザイン
  • フロントエンド
  • CMS
  • インフラ

20年以上運用されている某大規模ウェブシステムのリニューアル案件に、
当社の過去のCMS構築の実績を見てお声かけ頂き参加しました。

CMSで制御されていた部分とFTPで管理されていた部分がありましたが、どのデータも消去せずに移行し、誰しもが見やすく、そして今後も更新しやすい環境をつくることが求められました。

約40,000ページにページわたって業界の歴史、ニュース、記録、LPなどのコンテンツが格納されており、中には時代を感じさせるHTMLのコードやFlashのコンテンツ、格納されているファイル構成とはかけ離れたナビゲーションなど、過去の制作会社の苦労が伺い知れるウェブサイトでありました。

PowerCMS X選定の背景

PowerCMS Xの選定にあたっては、マイロプスでは以前のPowerCMS時代から取り扱っており経験が豊富であることと、汎用性いCMSであることから、制作期間内にシステムを構築するにはPowerCMS Xしかない」と判断し、導入を決めました。
特に以下の点は、導入に際し将来役立つであろうと期待した機能です。

あらゆるオブジェクトを安定してインポート・エクスポートできる。

データはもちろんのこと、ビューやカラムもインポート・エクスポートが可能であり、とくにデータのCSVには余計なカラムの情報が出現せず、他のツールを介してのCSV作成が容易であることは、後にデータのインポートの高速化につながりました。
エクスポート時には、HTMLで組まれた本文とCSVを分離することも可能で、HTML中のカンマでCSVが壊れるトラブルがなくなりました。

*CompornentBlockプラグインを組み込んだカラムの内容をCSVから分離することはまだできないようです。

スクラッチのCMS構築のように入力画面を細かく管理画面から設定できる

カラムに対する型や初期値の設定はもちろんのこと、一覧画面での表示設定と入力画面での表示設定も分けることができ、それを非エンジニアでも簡単に実行できるため、デザイナー自らがUXを考慮しながら管理画面を構築を構築していくことが可能でした。もちろんJSやプラグインでの拡張も可能です。

全てのアセットをDBで管理できる

運用中、他の制作会社が作成したLPをアップすることも想定されました。そのためLPを丸ごとアセットとしてzipでアップして、アップ後はファイル単位で管理できる機能は重要なポイントでありました。

セキュリティ試験に対する実績

官公庁や大手企業に導入実績があることは厳しいセキュリティ試験をクリアした証であり、過去のPowerCMS開発の経験でもセキュリティ試験時にはベンダー側のサポートが迅速であることを知っていたので、今回も安心してセキュリティ試験に臨み、無事何事もなく通過することができました。

開発のポイント

新規のプラグインの開発

PowerCMS Xの標準機能だけでは実現できない機能は開発ベンダーであるアルファサード社と連携し、二つの専用プラグインを開発しました。
開発終盤ではさらにプラグインの修正も発生しましたが、PHPで作成されているためエンジニアをアサインし易く、機能の拡張を行うことができました。

既存データのコンバート

リニューアル前の既存サイトには、時代ごとに数種類のフォーマットに分かれた古いHTMLで記載されているデータがありました。そこに対して、フォーマットごとに専用のスクレイピングプログラムを作りを抽出を行い、取得したデータをCMSのカラムに合わせてCSVに変換し、CMSに投入しました。

会員機能の拡張と外部システムとの連携

今回の開発では会員管理機能を実装するためのMemberプラグインと外部のシステムとのAPI連携を行いました。

数万ページならではの工夫

ページャー生成だけでも負荷が高いため、一部のページ群はJSONにした、JSで用途に応じた一覧に整形する仕組みを取り入れました。
また全てのデータをDBに格納する特性上DBの最終的な容量が確実に大きくなることが想定できたので、通常の当社のやり方である開発とコンテンツの投入後にDBを本番サーバーに複製するフロー取りやめ、一部の大量のコンテンツは直接本番サーバーに投入を行いました。

マイロプスとCMS

マイロプスはデザインの会社でありつつもCMSの構築を創業当初から行なってきました。CMSは、作って終わりというわけにはいかず、設計段階から構築、運用に至るまでコミュニケーションツールとしてデザインをしていく姿勢が求められます。
管理画面の機能ひとつとっても適切なUXと成果をもたらすことができるのか?CMS案件にはデザインの側面とシステム開発の側面があり、その二つを分け隔てなくワンチームで対応できるマイロプスにとってCMS案件は得意領域の一つでもあります

担当範囲

  • フロントエンド構築
  • UIデザイン
  • CMS構築
  • インフラ構築
  • ディレクション
  • 保守運用

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