社会人3年目で『コンサル1年目が学ぶこと』をもう一度読み返し、仕事を振り返った話
マイロプスに入社してから、3年目の春を迎えますnamiです。
入社して一番最初に渡された本が『コンサル一年目が学ぶこと』(著作:大石哲之)です。私の机の上にある書籍のスペースにいつも並べて置いています。たまに広げて読み返すこともありました。
この本がボロボロになる前、新人だった時に読んだのを思い出しながら、社会人2年間を振り返った話をしていきたいと思います。
この本には、「仕事の段取り」や「仕事を考えるためのやり方・思考法」をメインに、筆者の大石哲之さんのコンサル経験を通して得た普遍的な仕事力について書かれています。
上司から仕事の指示を振られた時に、その仕事について詳細な情報を共有されると思います。誰しも「あっ、これ聞き忘れた」という経験をしたことがあると思います。それでも、上司は忙しくもう一度聞くタイミングがないなんてことありますよね。新人だった頃の私にもよくありました。
当時を振り返ると、その際に何の情報が足りないと仕事が進まないのか、分解できていなかったように思います。なので、この本を読んで最初につまづいた問題が、一つずつ解消され救われた自分がいました。
誰もが一番最初に悩む「伝え方」
"人はどうしても聞かれたことにすぐに答えなくてはダメだ、まず何か喋ろうと焦ってしまいがちです。
そして、整理せずに、とりあえず思いついたことを言おうとしてしまう。"
第一章 コンサル流話す技術 17ページ
著者、大石哲之さんの体験談に非常に共感しました。
私も思いがけず質問された時は身体が固まってしまうことが多く、その度に漠然とした恐怖感が迫って、思うように言葉を頭の中で整理できないという経験がありました。
この本では、話す手順をPREPの型に当てはめるという方法を紹介をしています。
★PREPの型
- Point=結論
- Reason=理由づけ
- Example=具体例
- Point=結論の繰り返しで締める
第一章 コンサル流話す技術 15ページ
最初は知識が少ないため、どう返したら相手に伝わるのか・どのように言えばいいのかわからないことが多かったと思います。
経験を重ねることにより次第に解消されていくこともあるとは思いますが、意外と意識せずにできなかったものができるようになった後の振り返りをしていないことは多いかもしれません。
報告する時の意識
1日の仕事の進捗や問題点をチームや上長に共有をするタイミングがあると思います。
私は、短い報告の時間で的確に情報を伝えるには、1日のうちで報告すべき情報をその共有する時間までに整理し準備することで、自然とできるようになりました。
準備していたのにできなかったことの方が少ないと思います。
それでも、伝える内容をまとめようと準備をしても上手くいかないときは、情報が他にあって私が認知していないところで別の事象と絡み合い複雑化している場合です。そのような場合は、一人が抱えている情報だけで、一人の仕事を報告するのはどうしても難しいです。
そういう時は、チームで制作をしているのですからチームで話し合いそこで得た新たな情報をまとめることを事前に行います。これはチームで普段からコミュニケーションをとることが大事になっていきますが、ここでポイントなのは自分が抱えている情報をまとめるにあたって、不足している事がチーム間ですでに誰かが抱えていないか?聞くことです。
いずれにせよ、範囲を大きく伝えようとすると伝わる内容も漠然としてしまう。ですから、範囲を絞って報告する情報をグループ化してPREPの型に分けて話すことで、相手にも伝わりやすくなると経験しました。
「伝え方」はシンプルに、相手がイメージできる様に言葉を分解し、再形成するよう脳内でフレームワークする。これは普段から意識して行わないと身につけられないので今後も意識づけていきたいです。
作業に入る前に、仕事の進め方を考えること
仕事に慣れてくると、やり方を深く考えるのを脳がやめていつものやり方に習って手が動いてしまうことが出てきてしまいました。
仕事を振られた時にすぐに作業に取りかかるのはやめる。段取り・考え方を意識する。
今までの仕事を振り返り、仕事の進め方を最初に考えてから始められていたか考えると、自分へ点数をつけるとしたら厳しくつけて40点。残りの60点で、私に足りないものを分解してみました。
1.情報の整理を頭の中でするのではなく、メモに書き出してたか
⚪︎ :その都度自分のやり易い方法を模索しながら、紙や付箋・Notionアプリ等でタスクを整理できていた。今はツールは、Notionに落ち着いて1日のうちで仕事に関するメモをNotion一本にまとめている
2.その手順で過不足がないか
△ :そのタスクにおいて、共通認識がどこまでできているか確認できている時もあればできていない時もあった
3.過不足があった場合、的確に質問できていたか
× :質問自体はできていても伝え方にまだまだ改善が必要
振り返って見ると、なんとなくで仕事を進めてしまうことも時にあったと反省しました。
今後も上司からの仕事の指示の内容を明確に把握するのを、仕事ごとに振り返っていきたいと思います。
★部下が上司から仕事を受ける時に確認すべきポイント
- その仕事の背景や目的
- 具体的な仕事の成果イメージ
- クオリティ
- 優先順位・緊急度
第1章 コンサル流話す話術 73ページ
その仕事に取り掛かる前に、仕事の進め方に対してどれだけの思考をしていたかは、目に見えにくい作業の一つです。だからこそ普段の仕事で、意識して行わないといけないと改めて胸に刻みました。
この本を何度か手に取り読み返した後は、うまく仕事が進んでいたと思います。ですがまた忘れてしまった時は、この本を開いて、付箋をつけている箇所を読み返し、自分へのマインドとして刻んでいこうと思います。
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