パラレルキャリア生活を振り返って 〜
「舞台演出家/デザインエンジニア」Takayamaの場合〜

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こんにちは。「舞台演出家/デザインエンジニア」のTakayamaです。
昨年4月の入社から、名刺交換の度に突っ込まれるちょっと珍しい肩書きでやってきて、気づけば一年以上が過ぎていました。

今回のブログでは舞台活動とのパラレルキャリア生活を振り返ってみたいと思います!

どのくらい活動できたか

まずは、「デザインエンジニア」よりも「舞台演出家」が先に来る私、マイロプスに入社してからどのくらい舞台芸術活動ができたのだろう?ということで、2019年度(2019年4月〜2020年3月)に参加した舞台・パフォーマンスを数えてみました。

  • 演出2本
  • 出演(いずれも即興要素多め)3本
  • 音響操作1本
  • 照明1本
  • その他(出演兼音響兼照明の即興パフォーマンス)6本

以上計13本の公演、パフォーマンスに参加していました。あまり活動できなかったような気もしていましたが、思ったよりは色々と活動していました。
稽古での長時間拘束の無い即興パフォーマンスの割合が高かったですが、長期間の稽古を伴う作品の上演や、静岡・宮城・大阪といった地方での活動もありました。

スケジュール管理

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●スケジュール管理が大変?

パラレルキャリアで活動し始めたらスケジュール管理もややこしくなったのでは?と思われそうですが、実はそうでもないです。
舞台人にありがちなバイト複数掛け持ち生活の頃よりも楽になりました...。
舞台の稽古をしながら、印刷関係(夜勤)、福祉関係その1(宿直)、福祉関係その2、飲食店など、を掛け持ちしていた時期もあったので、スケジュール管理も体力面もその頃を思えばかなり楽です。

とはいえ、マイロプスでの新しい環境でなかなか加減が分からず、ついゆとり無くスケジュールをつめ込み過ぎてしまった事もありました。スケジュールの組み方については、今後も模索していきます。
去年よりはうまくやれるようになっているはず...!

Googleカレンダー

スケジュール管理のツールは、以前は紙のスケジュール帳を使用していましたが、社内スケジュールをGoogleカレンダーで管理、共有しているということもあり、入社後は舞台活動もプライベートも全てGoogleカレンダー管理に切り替えました。
ミーティングスケジュールの招待がGoogleカレンダー経由で来ることも多いので、それをいちいち紙に書き写して...というのは大変ですしね。

ちなみに、稽古や本番などのスケジュールも、見られてもいい範囲で社用アカウントに登録しているので、その時期どのくらい活発に活動しているのかはゆるく見える化されています。

●切り替え

スケジュールの事に触れたので、気分の切り替えの話も。

オフィスから稽古場への移動中、作品と関係性のある音楽を聴く、珈琲を飲む、といった事のほかに、
「頭の中でパチっとといい音がするスイッチを具体的にイメージして、そのスイッチを押す」
という事もしていました。
特に、何か会社で失敗して引きずってしまいそうな時などにやります。気休めかもしれませんが、気が休まるなら万々歳です。

スイッチはトグルスイッチがいい、音響機器のつまみがいい、など仮想ハードウェアのタイプはお好みで。
イメージの助けに、現実に指パッチンして体の動作と聴覚からアプローチしてみてもしてもいいかもしれません。 意外と効きますよ...?

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アイデアのメモについて

マイロプス入社前は印刷関係のアルバイトが収入のメインで、その場その場で素早く精度高く、という面が強かったのですが、入社後は色々とアイデアの発想力が求められる様になりました。

芸術活動でもマイロプスの業務でも、いつ何のアイデアが出て来るかわかりません。ひらめきがその瞬間の業務内容に関係無く、深追いできない場合も多々あります。
即メモして元の作業に戻れる様、メモ系のアプリはいつもすぐ開ける状態、紙とペンも手元に常備しています。

私の場合、書き出して一旦忘れても大丈夫な状態にしないと、アイデアがこぼれ落ちないように...と頭の中で自動的に反芻して脳のメモリが圧迫されてしまうので、一瞬手を止めてでもメモを取らざるを得ないのです...。

データとして残しておくと検索や編集がしやすいですが、私の場合は紙とペンでの手書きもかなりします。

メモの取り方は色々試していますが、ひとまず現在メインで使っているものをご紹介します。

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●Workflowy
最近使い始めたばかりですが、かなりいい感じです。
ツリーのブランチごとに展開したり閉じたりすることができるので、どこをどの粒度で一覧するのか調整ができるのが個人的には画期的でした。
自社ブログのネタも舞台作品のタイトル案も行きたいカレー屋も、思いついたものはばんばん放り込みますが、ジャンルごとにブランチを分けているので混沌としにくいです。

●Mac & iPhoneデフォルトのメモアプリ
Apple製品に初めから入っているあれです。iPhoneのコントロールセンターに登録することもできるし動作も軽いので使い続けています。

社用メールアドレスのApple IDとプライベートのApple IDで共有フォルダを作れるのが便利です。

Workflowyは、ツリー構造を生かして加筆しながら項目の粒度を細かくしていくような内容には向いていますが、詩的なテキストをメモする場合などは今のところ主にこちらのメモアプリを使っています。

●GoogleTodoリスト
私の場合は、買うものリストも日常のタスクも同じところに並べています。
とにかく、見る場所を分散させたくない!なるべく、ここさえ見ておけば大丈夫、という感じにしておかないと、複数プロジェクト進行している時など特に抜け漏れが発生しやすくなってしまうので。

●番外:iPhoneのカメラ、ボイスメモ
振り付けやメロディーは文字にしにくい上忘れてしまやすいので、昼休みの誰もいないオフィス廊下や、帰宅時の路上などでもパッと録ってメモします。「メモ」アプリ同様、iPhoneのコントロールセンターから起動できるのが素晴らしい。

一年やってみてどうだったか

一年間なんとか色々な活動を併走させてこられましたが、自身の主宰団体の公演の際などは本番が近づくにつれてかなり消耗してしまい、マイロプスの業務との両立が正直かなり苦しかったです...。
※舞台公演を行う場合、演出・振付などのメインの作品制作だけではなく、宣伝、チケットの管理、小道具の用意、稽古場の確保やスタッフとのやり取りなど大きな事から細かい事まで膨大な量のタスクが発生します...。

ただ、本番前の兼業がきついのはマイロプス入社前、アルバイト掛け持ち生活の頃からずっとそう。入社から一年、2月には主宰公演の開催も経て、自身のキャパシティとのバランスやどのくらいバッファが必要かがようやく分かるようになってきたところで、芸術活動の方もますます活発化させていきたいです!

出演予定だったパフォーマンスがいくつか中止になったり、コロナ禍の影響は色々と受けましたが...、水面下では、参加している各プロジェクト(ダンス系、演劇系、即興パフォーマンス...)再始動し始めています。

これからも「舞台演出家/デザインエンジニア」Takayama、精進します!

Takayama

舞台演出家/デザインエンジニア

エンジニアリング未経験からマイロプス入社。
市松という芸名でダンスと演劇を横断した舞台活動も行なっている。
舞台芸術カンパニー「砂と水玉」主宰。

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