
こんにちは、折坂です。
本記事はかなり偏った経験値により執筆されておりますが、
過去マイロプスで制作したベンチャー・スタートアップ企業のウェブサイト制作を踏まえて考えさせられた箇所をまとめてみました。
1. よくあるコーポレートサイト制作の概念は忘れる
まずは、クライアントを理解しないとウェブ制作は始まりません。
どんな情熱をもって、サービス・プロダクトを作り上げ、社会を変えていきたいのか理解しそこからウェブサイトについて考えていくフローは変わらないのですが、新規性のあるビジネスの場合、この理解が中々難しいことがあります。
特にバイオ系や金融系などは、手に取れない、目に見えづらいサービス・プロダクトがほとんどです。
クライアントを理解しないままウェブサイト制作にはいるのは、マイロプスではNGです。
ディレクターを務める僕だけでなく、デザイナー・エンジニアも同レベルで理解していないとクライアントのビジネスツールとしてのウェブサイトは出来上がりません。
そして理解の速度をあげるには、日頃の情報収集しかありません。
アンテナを高くし、国内海外を問わず、企業の動向、政治・経済からファッション・芸能ニュースまで幅広くウォッチしておくしかありません。
市場に対して同じようなアプローチを仕掛けている会社や、同じ課題を解決したい別企業など色々探してみるとヒントになるものが得られるはずです。
2. まだ世にでてないプロダクト、サービスをどう見せるか?
プロダクトおよびサービスができていないまたは開発中、できているけどマーケットや概念そのものに新規性が高くどう表現していいのかわからない。
熱いスタートアップの経営者とお話するビジョンはすごいのだけど、どうやってウェブサイトに落とし込んでいいの?メインビジュアルどうするのか?具体的イメージに辿りつけないことも少なくありません。
そんなときは、王道ですがクライアントを巻き込んでイメージボードをつくりましょう。
クライアントが解決したい問題、実現したい社会を表すイメージボードです。
ゴールとしては、目でみて"うん、こうだよね!!"と腹落ちすることかなと思います。
定量的でなくて本当にすみません。
実際弊社では、イメージボードに関わらず、ウェブサイト制作時のアウトプットがクライアントの資料やその他制作物にも採用なんて事例もいくつかあったりします。
3. ウェブサイトのロードマップの共有 作って終わりはない。
ベンチャー・スタートアップは、"成長"に重きをおいているはずなので、
そんな認識の会社はあまりないとは思いますが、作って終わりという認識は、クライアントに捨てさせましょう。
納品物には、ウェブサイトの成長ロードマップも含めていきましょう。
会社が成長していく過程でどんなターニングポイントがあるかの一例です。
以下は一部の例ですが、これらは全てウェブサイトのビジュアルやシステムのターニングポイントになっていきます。
- ・プロダクトの完成
- ・資金調達の完了
- ・新しい役員の就任
- ・人材採用
- ・テレビ出演
- ・雑誌取材
あらかじめCMSの導入や運用体制の検討などを行っておくのがよいかと思います。
ウェブサイトの成長ロードマップは、可能であればクライアントサイドのVCなどとも共有したいです。メディア露出が決まったのにクライアントが何も準備しておらず、VCの担当者だけが慌てているなんてケースもありました。
常日頃、連絡をとりあっていけるチームワークが大事となってきます。
自分たちをどう見せたらいいのか?
どんなウェブサイトがいいのか?
ウェブサイトの制作でお困りのことがございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

Orisaka
株式会社マイロプス代表取締役
武蔵野美術大学 造形構想研究科 修士課程 造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース修了
中央大学理工学部卒業、STRAMD第7期生
製版DTP、映像制作、プログラマー、ウェブ制作 などを経て
2006年 ギャラリーバーノイエ創業
2008年 株式会社マイロプス代表取締役 就任
趣味 バスケットボールと釣り。千葉県出身
twitter @toshi_104i